でん粉について
でん粉は、植物体内で光合成された非常に多くのぶどう糖が脱水結合してできた多糖類の混合物です。
植物の緑葉において光合成されたでん粉は、植物が成熟期になると種子、根、地下茎などに多量のでん粉粒が貯えられ、ついにはこれらの貯蔵部位のほとんどがでん粉によって満たされます。貯蔵部位によってでん粉を大別すると種、実にできるのが小麦、トウモロコシ、稲等に代表される地上でん粉、地下茎、根にできる馬鈴薯、甘薯、タピオカなどに代表される地下でん粉に分けられます。
その中でも小麦でん粉は、昔から我国でも“しょうふ”と呼ばれ古くから利用されていました。
小麦でん粉の特徴及び効果
① |
小麦でん粉の糊液は他のでん粉と比べ、加熱、撹拌に対して安定していて、老化しにくく、耐塩性・耐酸性にも比較的優れた粘度特性、糊液安定性を示しますので塩濃度の高い食品や酸性の食品等に広汎な用途があります。 |
② |
小麦でん粉はソフトな弾力をもった強いゲルをつくるため、水産練製品などに添加した場合特徴ある弾力性・歯ごたえを与え、ソフトな食感を与えると共に製品の白さを増し水伸しがききますので歩留を向上させます。また、畜肉加工品のつなぎ剤としても優れた物性を示します。 |
③ |
小麦でん粉は冷蔵保存を行ってもでん粉粒の老化はあまり認められず、保水性も5℃で2週間保存を行っても離水しませんので長時間安定的な品質を保ちます。 |
製品規格
全て25kg詰め(外装クラフト紙)
商品名 |
特徴 |
製品規格 |
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水分 |
灰分 |
粗蛋白 |
白度 |
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特等澱粉 |
高度に精製された大粒子群を集め調整した白度の優れた最高級品です。 |
14.0%以下 |
0.30%以下 |
0.40%以下 |
90.0%以上 |
内麦澱粉 |
国産麦より抽出した製品で、粘度も高く他社では真似のできないユニークな逸品です。白度にも優れ和菓子・練製品等、広範囲に利用できます。 |
14.0%以下 |
0.30%以下 |
0.40%以下 |
90.0%以上 |
樹氷 |
中・小粒子主体の汎用性の高い標準品です。 |
14.0%以下 |
0.35%以下 |
0.60%以下 |
85.0%以上 |
主な用途
※インターネット販売は行っておりません。
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